大東市議会にて「命のカルテ」が一般質問の答弁に取り上げられました!

先日、大阪府の大東市にて大東市議会が行われ、あずま健太郎市議が一般質問の中で「命のカルテ」を取り上げられました。

行政の公式な議論の場で「命のカルテ」の活用に言及されたことは、私達にとっても地域の防災・福祉にとってもあり方を変える大きな一歩になります。

「命のカルテ」とは
「命のカルテは、自治体の方々が個別避難計画を策定する際の負担を軽減することができ、かつ個別避難計画と同等の情報を持つ仕組みです。命に関わる情報を内閣府のクラウド上で一元管理し、万全なセキュリティにしたうえで、災害時には避難所や支援団体が正確な情報に基づいて動くことが出来るようにします。

議会で取り上げられた意義
今回の一般質問では、市として「命のカルテ」の存在を明確に確認した上で、今後導入を検討している被災者支援システムや個別避難計画の電子申請との連携が視野に入っていることが示されました。

また、大東市が既に締結している「キッチンカー医薬品供給協定」においても、将来的には「命のカルテ」等の情報を活用し、より的確で迅速な医療支援を行う体制づくりを目指す方針が示されていました。

社課としての取り組みとの接点
社課では、かねてより「命のカルテ」を基盤にした地域防災モデルの構築に取り組んでおり、大東市モデルでは医療・福祉・民間企業が一体となった災害時支援の実証を進めています。

今回の議会答弁は、これらの活動が行政の正式な議論の場で認められたことを意味し、「命のカルテ」が単なる実証ではなく、地域防災の仕組みとして社会実装に近づいている証とも言えます。

今後の展開 ー地域から全国へー
今後は、現在進行中の「大阪府大東市モデル」「三重県紀北町モデル」を通じて、災害時に命をつなぐ情報のあり方をさらに実践的に検証してまいります。

特に紀北町では、キッチンカーを活用した温かい食事の支援やオンライン診療を中心に、地域と福祉・医療が連携する新たな避難モデルづくりを行っています。

次回予告
次回は、現在大阪府大東市および三重県紀北町にて進行中の内閣府実証事業の様子をお届けします!
現場での取り組みや、地域住民・医療従事者・行政がどのように詳しく連携しているのかをご紹介します。




【号外】命のカルテと医療的ケア者の女性の雇用について、Yahoo!ニュースに掲載されました!

命のカルテと医療的ケア者の女性の雇用について、記事にしていただきました!

記事内の④からがその内容になりますので、上記リンク先に飛んでみてください!




[内閣府事業採択のお知らせ]

この度、一般社団法人 社会課題解決支援協会が提案いたしました、
「指定避難所以外の避難場所でも「安心安全の食事」を提供できる健康情報・地域連携システム事業」「官民連携による避難所運営の質向上強化事業」に採択されました!

内閣府事業採択とは?
内閣府では、防災や減災に関する先進的な取り組みを全国で推進するため、民間企業や団体の提案を審査し、実証・実装する仕組みを行っています。
今回の採択は、行政と民間が協力し、避難所運営の質を高めるモデルケースとして期待されていることを意味します。

今回の事業の目的
災害関連死ゼロの実現に向けた対策として、指定避難所以外(在宅避難、車中泊)でも安心して食事や医療が受けられる体制づくり、持病やアレルギーがある方、高齢者や医療的ケアが必要な方々への命を守るサポートの仕組みづくりを目的としています。

実際の取り組み内容
今回の取り組みでは、「命のカルテ」と連携した健康情報・地域連携システムを活用し、
キッチンカーや移動薬局車などを使って被災地へ温かい食事と医療支援を届けます。

三重県紀北町モデル(過疎地を想定)
 ・高齢化率80%以上の地域での実証
 ・キッチンカーによる温かい食事の提供
 ・オンライン診療との連携で健康ケア
 ・炊き出し訓練と合わせた実施で、平時からの仕組みづくり

大阪府大東市モデル(市街地を想定)
 ・アレルギー・持病対応の食事を提供
 ・移動薬局車を使用し、薬剤師同乗で医療サポート
 ・命のカルテを活用し、個別情報をもとに迅速な対応を実現

今後の展望
これらのモデルは、市街地・過疎地いずれにも対応できる形で展開予定です。
今後、各地域の自治体・団体・企業と連携しながら、被災者1人1人にあった食事と医療支援を届ける体制を全国へ広げていきます。

紀北町では10月12日、大東市では10月21日に行う予定ですので、
実際に取り組みを実施した際には、HPにてお知らせさせていただきます!




[高槻市]一般社団法人 予防団の方々が主催の防災イベントに参加しました!

先日、大阪府高槻市の安満遺跡公園で行われた、一般社団法人予防団の方々が主催されている防災イベントに参加いたしました!

イベントの内容に関してお伝えする前に、まずは一般社団法人予防団のご紹介させてください!

一般社団法人 予防団は、現役の消防士と消防設備士が設立した団体で、地域防災力の向上や公務員の副業や活動を推進する「パラレルキャリア」の実現などに向けて活動されている団体です。

今後、防災知識の体験イベントや地域連携を得意とする予防団と、医療的ケア児・要配慮者を含む共助ネットワークを推進する弊社が力を合わせることで、防災教育と共助活動が一体化され、より防災・減災体制を整えられると思っています!

災害関連死ゼロの実現に向けて、予防団の方々と力を合わせてまいります

私達は企業の方でも、個人の方でも活動の幅を今まで以上に良い形で広げるお手伝いをさせていただければと思っておりますので、一緒に力を合わせ、みんなで支え合う輪を広げていきましょう!

そんな予防団の方々が主催するイベントでは、子ども向けにロープワークの体験アウトドアロープを使ってのハンドストラップ作りなどが行われていました!

また、予防団のブースでは、防災ゲーム「ボーケン」、自動火災報知設備の発信機押下体験、住宅用火災警報器点検方法体験、住宅用消火器展示、消火器使用方法レクチャー等が実施されていました。高校生防災士の方もボランティアとして参加されており、活気に溢れていました!

会場には他にも、ミニチュア救助袋の展示や避難器具の模型を使って説明を行っているブースもあり、防災について幅広く学べる充実した時間でした!

今後、今回のようなイベント情報等も発信していきますので、興味があるものがございましたら是非ご参加ください!




災害に“備える”から“支え合う”へ。~NPO法人E-wa!!山科×社課の連携について~

 

 先日、NPO法人E-wa!!山科の方々と「防災・減災・災害関連死0を目指して」お互いにどう連携していくか、話し合いをさせていただきました!

 地震・洪水・山火事など、地球規模で激甚災害が増加している昨今、
「自分には関係ない」「行政が何とかしてくれる」――そんな時代では、もはやありません。

 「被災地では行政職員もまた“被災者”であり、助けを求める側になる」
という前提を、私たち国民全員が共有していかなければなりません。

 災害に遭わなかった人こそが、“助ける側”として平時から準備を進め、知識やスキルを活かして支援の輪を広げていくことが、これからの地域防災には欠かせないと強く感じました。

社会課題解決支援協会からも以下のような実践的な取り組みをお伝えしました:

命のカルテ(miteシステム)
 ①医療・生活に関する情報をあらかじめ登録し、災害時に安全・迅速に支援を受けられる仕組み
 ②要支援者の安否確認や必要物資の管理にも活用

ミシカル(防災学習・登録プラットフォーム)
 ①誰でも防災知識を身に付けられる
 ②「助け愛メンバー」として登録すれば、地域との関わりを深め、「頼られる人に」

「平時にスキルを身に着け、災害時に命を守る人になる」
というコンセプトのもと、地域・個人の防災力を高めていくプロジェクトです。

“おたがいさま”でつながる地域
 今回の話し合いで印象的だったのは、「助けられる人になるだけでなく、助ける人にもなろう」
という、地域の皆様の前向きな姿勢です。

 「命を1つでも多く守りたい」という想いを共有する団体・個人が連携し、
それぞれの立場からできることを持ち寄る――。

 まさに、“おたがいさま”の精神が形になっていく場を感じることができました。

今後の展望
 社会課題解決支援協会としては、今後もE-wa!!山科との連携を深め、
「災害関連死ゼロ」という共通の目標に向かって、実践と連携を重ねてまいります。

 同じ志を持たれる方、これから学びたいと考えている方も、ぜひ私たちとつながってください。
 今すぐにすべてができなくても、「知ること」「学ぶこと」「つながること」から始められます。
 
 誰かの“もしも”を支えられる自分になるために、平時から一歩ずつ備えていきましょう!




【地域の声】地域防災と医療的ケア者支援の連携に向けて|~箕面市×赤十字奉仕団との意見交換会~

〜災害が少ない街だからこそ、今できる「備え」を〜

 先日、箕面市で防災活動に取り組まれている赤十字奉仕団の皆様と、地域の防災や医療的ケアが必要な方への支援について、お話をさせていただきました。

 箕面市はこれまで大きな災害が少なく、「自分のことは自分で何とかする」という意識を持った方も多い地域です。実際に、2018年の大阪北部地震の際も、避難所に来られた方はほんの一部だったそうです。


地域の防災は、福祉会や防災委員会が中心に

 箕面市では、各校区に福祉会防災委員会があり、地域ぐるみで防災活動が行われています。赤十字奉仕団の皆さんも、防災委員会に加わり、避難所の運営などに関わっておられます。

 ただ、防災委員会としても、まずは避難所をしっかり回すだけで精一杯。そこに「医療的なケアが必要な方の受け入れ」まで対応を広げるのは、今の体制ではなかなか難しいというのが正直なところのようです。

情報の壁:知っているようで知らない「誰がどこにいるのか」

 災害時の支援においては、障がいのある方や医療的ケア児の情報を把握しておくことが重要ですが、現在その情報は各学校に保管されており、前までは民生委員との共有も行われていたそうですが、現在は同意を得られた当事者の情報しかアクセスできない状況になってしまっています。


それでも、「できることから少しずつ」

 そんな中でも、奉仕団の皆さんからはこんな前向きなお言葉をいただきました。

「命を1つでも助けられる形であれば、ぜひ協力したい」
「まずは勉強会やイベントを通じて、地域の認識を少しずつ揃えていきたい」

 災害が少ないからこそ、備えの優先度が低くなってしまいがちな地域で、こうして声を上げてくださる方がいることは、とても心強く感じました。


小さな一歩が、地域を守る力になる

 「ミシカル」では、医療的ケアが必要な方の情報を安心・安全に共有できる仕組みや、支援の担い手となる人材(共助士)を地域に増やす取り組みを進めています。

 箕面市のような受け入れ先となる可能性がある地域でも、「自分たちには何ができるのか?」を一緒に考えていけたらと思っています。

みんなの命を、みんなで守る。
そのための一歩を、これからも地域の皆さんと歩んでいきたいです。




【提案募集方式】を活用して、地域の課題を一緒に解決しませんか?

私たちの協会では、「地域の声を国に届け、制度そのものを動かす」ことができる国の仕組み【提案募集方式】の活用サポートを行っています。

「制度上は無理だと言われた」
「通知通りだと現場がうまく回らない…」
「法律がネックで、やりたい活動ができない…」

そんな悩みを抱える地域団体や自治体の皆さまに、私たちは伴走しながら【提案募集方式】を活用した課題解決のお手伝いをしています。

📌 提案募集方式とは?

内閣府が実施している制度で、地域が抱える“制度的な障害”を、国に改善提案できる仕組みです。
通知や要綱など、いわゆる「ルールの壁」を、現場の実情に合わせて見直してもらえる可能性があります。


🛠 協会ができること

  • 提案のための課題整理やヒアリング
  • 内閣府との調整・提出サポート
  • 過去事例に基づく効果的な提案文の作成支援
  • 提案募集制度を活用するための研修や勉強会の開催

🌱 社会活動されている皆さまへ

「やりたいのに、制度が足かせになる」
そんな場面に、何度も出会ってきました。

私たちの協会が運営する社課プラットフォームに参加していただくと、こうした制度的ハードルを一緒に乗り越えていくことができます。
内閣府の提案募集制度などを活用することで、「想いをカタチにする」後押しが可能になります✨

✅ 社課プラットフォームに参加すると…

  • 社会活動を止めない制度相談窓口ができます
  • 他の先進事例とのつながりが持てます
  • 提案制度の情報や書き方なども共有され、制度活用がスムーズに!

💬 ご相談・ご参加はこちらから

「制度の壁を越えて、一歩前へ」
ぜひ、社課プラットフォームを活用してみませんか?

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【災害のもしものために障がいの特性がわかれば対応ができる。】重度医療ケア児童のご家族である金井さんにお話を伺いました。【miteの仕組み〜命のカルテ〜】

重度医療ケア児童のご家族である金井さんにお話を伺いました。

是非ご覧ください。




【災害のもしものために障がいの特性がわかれば対応ができる。】社会福祉法人こまどり会の北側理事長にお話を伺いました。【miteの仕組み〜命のカルテ〜】

社会福祉法人こまどり会の北側理事長にお話を伺いました。

是非ご覧ください。




【防災は、自分と家族を守ることから。】防災士の井上さまにお話を伺いました。【miteの仕組み〜命のカルテ〜】

防災士であり、元奈良市危機管理艦の、
井上さまにお話を伺いました。ぜひご覧ください。