ぼく、ミテワン!!
一緒に防災のことを学ぼう!!

レスキューノートシステムmite命のカルテの公式キャラクターミテワンは、
災害が起きた時に、みんなの命を守るため、
防災の活動をしています。

ミテワンのものがたり

シュナウザーのタロウくんは
毎日お仕事を頑張っています。

今日は出張で、遠くの町に来ていました。

「子供たちに、
お土産は何を買って行こう。
夜には帰れるな。」

帰って家族に会うのが楽しみでウキウキと仕事をしていると…

「じ、地震だ…!!!」

タロウくんがいた会社も、
地震ですごく揺れました。

(…マグニチュードは……..で、震源地は……..)
テレビの放送が流れます。

「ウチの、近くじゃないか…。」

タロウくんは絶望します。

「帰って、家族を助けないと。」

電話は繋がらないし、
交通機関は止まってしまっています。
テレビでは、被災地の悲惨な状況が映っています。

帰る手段がありませんでしたが、
みんなの助けを借りて
車を借りることができました。

載せるだけ食料を載せて
被災地に向かいます。

途中までは行けましたが、被害の状況が激しく
車で近くに行くことはできませんでした。

「家族は、無事なのか。」

家には、奥さんと息子と娘。
近くにはおじいちゃんとおばあちゃんも住んでいます。

息子は小さい頃から喘息がひどく、
娘はアトピーもあります。

おじいちゃんとおばあちゃんも
調子が悪く、奥さんがサポートをしていました。

必死に歩いて、家に着くと、
家は潰れてしまっていました。

周りも家が潰れ、知っている町は、
知らない街になっていました。

近くの避難所を探し回りますが、
家族の姿は見当たりません。

役所に問い合わせてもダメ、避難所を回ってもわからない。

写真を持っていたので、
それを見せながら回ると、やっと遠くの避難所に行っているのがわかって、
やっと家族と再会できました。

会うことができて、とても喜びました。
だけど、そのあとがまた、大変でした。

息子に喘息がでてしまったけど薬がない。
移動させたいけど、ガソリンも車もないし、道も通ることができない。

娘はアレルギーなので食べるものがない。
おじいちゃん、おばあちゃんは、寒さで震えて元気がないし
食欲もない。

どこでどんな支援が受けられるかの、情報がない。
ここに喘息の子がいるということも、伝えることができない。

タロウくんは走り回って、
ようやく薬と、アレルギー対応の食料を見つけました。

この後も、安心した状況になるまではとても時間がかかりました。
一時災害では助かった命も、二次災害で危険に晒される。

「こんな災害が起きた時、これからできることはないか。」

タロウくんは、
これからの災害のことを考えていました。

また災害が起きてしまったら。
自分も家族も、また同じ境遇にいる人みんなが困る。
そして、もっと最悪な状況になるかもしれない。

そんな時、台湾で大きな地震が起きました。

(台湾では、地震が起こった時、3時間で避難所ができ、
暖かい食事が振る舞われ、避難物資や薬、お医者さんの派遣などもあった。
もちろん、アレルギー食にも対応したものを出している。

全て、情報がまとまっていて、誰が何を支援したらいいか、災害前からわかっている。)

「……これだ!!!」

タロウくんは思いました。
この町でも、できる。

『命を守る情報』をまとめて『みんなで協力』しあえば。
みんなの命を守ることができる。

健康な人も、病気を持っている人もみんな。

タロウくんは、情報で命を守る、
レスキューノートシステムmiteを作り上げました。
「これを”ミテ”ワン!!」

タロウくんは、ミテワンとして、
災害があっても命を守るため。

サポーターの仲間と一緒に、いざ災害が起きた時のために、
日々の安心を作る活動をしています。